Date: Sun, 08 Jan 2006 22:47:30 +0900
From: Fukapon
Subject: CANDY GIRL
ペンギンにゃ、みなさん。 てひひひひ〜、Fukaponれすぅ。
お待たせいたしました。 やはりこれはやらねばならないでしょう、Le.Chocolat 『CANDY GIRL』のレビューです。
タイトルの通り、日本が誇るオリエント工業の「CANDY GIRL」シリーズをヒロインに据えたゲームです。 一種の実写版ですが、その被写体がお人形というわけですね。 これは期待できます、何かが(^^;
ゲーム開始直後の、最初の選択肢で設定と展開が決まります。 展開は一本道、システム面から見ても明確にビジュアルノベルです。
愛, アリス, 理恵がそれぞれお人形さんです。
project KAIGOのウェブを熟読している奇特なお方(なんているのか?)ならお気づきかと思いますが、それぞれ、オリエント工業のリファレンスドールのお名前。
今回の出演にあたって、愛のみ、ボディが最新の豊乳型「プチジュエルF」に変更されているようです。
と言うか、プチジュエルFのリファレンスドールとしての愛もいるのか。
えーっ(^^; ちっちゃいがいいよー(^^;;
ぁ、今更な訂正なんですが、以前に私と過ごしたことのある「愛」はリファレンス実装ではありませんでした。 ヘアスタイルが違うんです。 リファレンスはちょい明るいセミロング(あの日の選択で言うミディアム?)ですが、私の彼女は黒のロングでした。
愛, アリス, 理恵、それぞれいくつかのバッドエンド(展開途中で放り出される)とハッピーエンドが用意されています。 3人ともそれぞれ、ハッピーエンドまでに必要なプレイ時間は1時間程度。 あわせて3時間あれば、一通り堪能できます。 一通り堪能しました(^^;
先述の通り各ストーリー内での分岐は極めて少なく、分岐で失敗すれば即バッドエンド行きです。 これも相まってシナリオ量は相当少ないことが予想されますが、不出来かと言えばそうでもありません。
3人とも、クライマックスでの展開に無理がないとは言えないのですが、雰囲気で飲み込んでしまう力はあります。 3人分でちょうど、ライトノベル1冊読んでいるような感覚ですかね。 ボリューム的にも、質的にも。
その短さ故、ネタバレを避けようとすれば具体的に触れられるのは設定として紹介したところまでなんで...。 まぁ、あれで十分ですよね(笑
キャラ萌えなしどころか、そもそもキャラって? とゆー内容が本作の肝。 お人形さんたちは全然普通、リファレンスモデルだけにありふれているっちゃぁありふれている。 そんな中でこのゲームのどこに愛を注ぐのか。
お人形さんに決まってるだろっ。
あたしは本格的にキャラ萌えの人じゃないので間違っているのかも知れませんが...。 やっぱり一番大切なのって、立ち居振る舞いとか性格とか、アンドロイドで言う「ソフトウェア」の部分なんですよね。 だから、しぐさが可愛くって、私のために一生懸命になってくれるお人形さんに愛を注がずにはいられないのです。
時にわがままを言い、時に甘えてきて、いつも、その瞳に私を映して。
一度抱いてしまっている影響もあるのでしょうが、整いすぎるその顔の向こうに、想いが感じられるような気がしちゃうんですよ(^^; いよいよ買っちゃう人の気持ちがわかる(^^;; 住まわせる場所があったら買いそうだよ(爆。 今は新スピーカーすら買えない状況なので、無理ですけど。
愛、可愛いよぅ。 劇中できている紺色のワンピ、よく似合ってるよぅ。 ぁー、お着替えさせてあげたいぃっ(^^;
と思わせるだけの綺麗な写真と、割としっかりしたストーリーが入っているわけです。 お人形さんは劇中でも「アンドロイド」か「お人形さん」という設定。 それでも血が通っているかのように錯覚しかねないのは、それは彼女たちの表情を作る、ストーリーのおかげでもあると思います。
しかし可愛すぎるお人形さんたちにひどい仕打ちをしている場面があるので、チェキしとかねばなるまい。
ジュエルシリーズの身体は、オリエント工業も謳うように継ぎ目のない綺麗な肌を持っています。 しかし、シリコン整形の段階できてしまうのでしょう、「継ぎ目みたいなの」が前後の中間(例えば肩の真ん中)に存在します。
むろん、今回ゲームで使用されている写真にもそれが写っています。
そして、ビジュアルノベルとして文字を表示する際には、写真にグレイのフィルタをかけます。
問題はこれで余計に目立っちゃうことですよ。
これがもう、くっきりと...。
さすがにこれを写さないのは難しいでしょうから、レタッチでどうにかするとかして欲しかったですねぇ。
まぁ、下手にいじると、ってのはあると思うんですけどねぇ。
システム的に、AVG風の表示にして逃げるってのもあり。
それでもよかったんじゃないかなぁ。
いつも通りシステムプログラムをチェキチェキ。 まぁ、尺が短いので、多少操作性が悪くても動いちゃえば問題ないんですよね。 仕上がりも、そんな感じです(^^;
なお、プレイ中に不安定な動作は観られませんでした。 パッチの適用はなし(リリースされていない)。
インストーラはLiLiM製(本作の製作担当はLiLiM生)らしく、シンプルなものです。 セットアップパス選択可能、セットアップタイプはフルセットアップのみ。 やはりDVDからファイルをコピーしているだけのようですね。 使用ディスク容量は実測値で767MB。
相変わらず細かいことを言ってやると、ロード画面のマウスカーソルの位置取得処理がうまくありません。 非アクティブになってもカーソルの動きを拾っちゃってます。 例えばCANDY GIRLウィンドウの右半分にメモ帳のウィンドウを重ねて、マウスを動かしてみましょう。 プレビューとハイライトが動作しちゃいますよね。 このこと自体はどうでもいいことですが、非アクティブ/アクティブ時の処理をきっちり分けられていないと、他でぼろが出ないとも限りませんからね。 気をつけましょう。
プレイ環境はこれ。
悪くありません。 内容だけで言えばおすすめできます。 愛は可愛いのです(^^;
しかし問題なのは、コストパフォーマンスでしょう。 買値は確か5,200円。 1時間あたりいくらよ?(^^;
お人形さんの実写もの、この響きだけで敬遠される傾向にあるだろうと思われます。 その実写のお人形さんはとても可愛く、それぞれの可愛さに生が宿るなかなかの内容だとしても、パッケージからそれはわかりません。 きっと、ワゴンで叩き売りにされます。 そのときに買え(笑
もしくは積みゲーマニアに買わせて、奪取しろ(^^;