Date: Sun, 04 Jan 2004 02:25:09 +0900
From: Fukapon
Subject: グランドフィナーレ 〜Final Funfair in 7 days〜
ペンギンにゃ、みなさん。 てひひひひ〜、Fukaponれすぅ。
以前からやりたいと騒いでいた、 Lily-z 『グランドフィナーレ 〜Final Funfair in 7 days〜』 をプレイ中。 とりあえずレビューが書ける段階になりましたので、中間報告とゆーことでチェキ。
現在、安藤かなのと宝条あきのEDを観ました。 ハッピーエンドを観たのはかなのだけです。 各ヒロインに対して2種類のEDがあるようです。 うち一つがハッピーエンド。
8月も半分以上が過ぎた頃。 恋人にふられ、やることもなく過ごす主人公(名前変更可能)は安藤かなのより電話を受ける。 彼女、かなのは幼なじみで、現在、ともに幼い頃を過ごした土地にある夢ヶ丘遊園地にてアルバイト中。 そんな彼女は、夢ヶ丘遊園地が来場者数の減少を理由にリニューアルすることとなり、あと1週間で閉園だと主人公に告げる。 そして、閉園となったら来場者数が増えて忙しいと説明、強引に主人公を遊園地清掃のアルバイトとして呼び出す。
夢ヶ丘遊園地での最後の7日間が、新しい恋が、始まる。
展開は平凡なアドベンチャータイプです。 各時間ごとに遊園地内のマップより「どこを掃除するか」を選び、掃除中に偶然会う女の子と会話するなりして仲良くなりましょう、と。 少し前までよく見たタイプのゲームですね(最近はあまり観ない気がするのはなぜ?)。
最後の7日間中、プレイ期間は8/26〜29の実質4日。 30日はデート、31日は選択肢なしの一本道。 10:00〜19:00の労働時間に、なんと、最小単位30分以下でイベントを入れていけます。 妙にリアルです(笑。 よって、シナリオの量は大したことない割に、結構時間がかかるゲームです(^^; とは言え、ゆっくりプレイしても2時間あれば余裕で一巡できるでしょう。
シナリオの量が少なければ、絵の量も少ないです(^^; CG観賞機能「記念写真館」で確認する限り、かなののイベント用グラフィックなんてたったの7枚(記念写真館の最初の1枚はブランクな気がするんだが...)。 一番多い、あき、アリス、アポロンですらわずか12枚です。 しかも、絵のクォリティがバラバラで、かなりひどいのもありますね...。
シナリオは少なく、誤変換入り。 絵も少なく、低品質混入。 これだけ読むとダメなゲームだと思われるでしょうが...。 これがどうして、素晴らしい作品なのです!(^^;
シナリオの量が少ないこと、ものを細かく説明しないことがプラスに転じている好例です。 主人公となる人の「経験」によって行われるシナリオの補完をうまく利用しています。 不足している説明は、感情移入時の、それぞれの主人公の「違い」を吸収する役割を果たし、誰でも主人公にしてしまいます。 まっすぐな説明と、わかりやすい展開は、その「違い」をある程度の範囲に収斂させ、主人公を確実に作品のキャラクターとして取り込みます。 このバランスが絶妙なんでしょうね。 日常会話ですら断片的、Hシーンへのつなぎに至っては「突然すぎる」シナリオも、主人公が生まれた時点で不足のない、自然なシナリオに変わっていきます。
よって、主人公に感情移入ができない人、つまりは、「グランドフィナーレ」に興味がない人、気になる女の子がいない人にとっては、ただの不出来なゲームに思えるであろうことは確かです。
逆に、感情移入できる人であれば、少しでも「グランドフィナーレ」が気になる人ならば、とても楽しむ、ひょっとしたら悲しむとか、喜ぶことができます。 自分の経験を十二分にゲームへとつっこむことになりますから...。 特にデートの日、そしてエンディングは現実のような感覚を伴います(^^; ...ええ(^^;;
ただ、これ、ハッピーエンドへ辿り着こうとすると凄く難しいです(^^; なんか、とんでもなく許容範囲の狭いフラグ判定をしているんじゃないかと...。 まぁ、この辺は後日の続編で(ぉ
ハッピーエンドに辿り着けなくても、全然、大丈夫。 そもそも、ハッピーエンドか否かってのは、本当にエンディングの部分だけの差なので...(^^; それでも不自然に感じないのは、「主人公」になっているからでしょうね。 今、目の前にいる人と、どうするのか。 エンディング前に、すでに心の中ではエンディングができちゃいます。
その上で観るエンディング。 かなのについてはハッピーエンドじゃないと笑わざるを得ない展開でしたけど...(^^; あきは、ハッピーエンドじゃなくても、素敵な作品だったな、って思えます。 そして、まだハッピーエンドを観ていないから言えるのかも知れませんが、本当に大切な気持ちは、こーゆーことなのかな、とすら思えます。 ひょっとすると、ハッピーエンドよりも大きな幸せをつかんでいるのではないかと。 エンディング前に心の中で観た、ハッピーエンドと重なったな、と。
さて、この辺でいつも通り、厳しくシステムをチェキ。
まずは、インストールからエンディングを観るまで、特に大きな問題が起こらなかったことをお伝えいたします。 総じて、問題ないレベルだと言えましょう。
インストーラはInstallShieldで、堅実な動作をします。 パッチを当てるためのアップデータはLHA自己解凍書庫(WinSFX32?)とWDiffを組み合わせたもので、これまた動作は堅実です。
システムそのものも、プレイ中に不安定を感じることはありませんでした。 まぁ、凝ったこともしていませんしね。
どのバグも動作に支障ありませんが、この程度のバグを見つけられないテストしかなされていないプログラムが、万全なものだとは思えません。
プログラムの品質面では、もう少しがんばって欲しかったです。
機能面では不足を感じることなし。 シナリオ回想機能があったらもっと便利かなぁ、とも思いますが、前述の通り、文章だけではシナリオ回想できないゲームですからねぇ(^^;
「記念写真館」とゆーCG観賞機能、「サウンドカフェ」とゆー音楽鑑賞機能付き。 シーン観賞はありません。 これはちょっと減点。 デートの日〜EDを回想できる機能があるとよかったかと思います。 ぁ、エッチシーン観賞がないのは正解だね(笑
一世代、イヤ、それ以上かな? そんな古いゲームらしく、パフォーマンスチューニング用のオプションが充実しています。 文字描画方法を選べたり、ウェイトを入れないとか、切り替え描画を素早くするとか。 おもしろいのは「MMX命令を使用しない」とゆーもの。 CPUによってはMMXを使用した方が遅くなるパターンとかがあったからでしょうね(Cyrixか?^^;)。 時代を感じさせます。
なお、プレイ環境はいつもと同じ。以下の通り。
「グランドフィナーレ」こと「Final Funfair in 7 days」に興味がある人には強くおすすめします。 そうでなくても、ゲームやアニメのキャラに感情移入しちゃうことが多い人ならおすすめ。
前述の通り、どうしても「主人公」を選んでしまうゲームではありますが、逆にその部分が特によくできていると言えるでしょう。
素晴らしいと言うより、素敵な作品、かな。
...さて、ここからは...。
思いっきり趣味に走った話ね(^^; 全く参考にならないし、ネタバレ含むかも知れないんで読みたくない人は読まないよーに(^^;;
あき、可愛いぃーっ。 もう、ホント、可愛すぎです。 まずいでしょ、アレは。 だって、お兄ちゃんだよ、お兄ちゃん。 話してくれるようになったと思ったら「亮お兄ちゃん」だよぅっ。 もう、何でもしてあげたくなっちゃいます(^^; ぁ、眼鏡をかけたままで(爆
素直、だから、優しくて、まっすぐで。 純粋な子って大好きです。 ...つまりは、社会化されていない子? って考えると、あたしってやっぱりロリなんだなぁ、と思わざるを得ないんですが(笑。 あき、実年齢は中高生みたいですけどね。
一緒と観覧車に乗ったのなら、たとえその場所がどこだとしても、あきには見えていなくても、私はデートに行くんだろうなぁ。 毎日はできないと思う。 でも、毎週必ず。
そう思えたことが、凄く幸せ。 エンディングへ到達した夜、本当に崩れちゃいました。 自分にできることはまだあるよね、って、切なくなったりして。
こーゆーゲームこそコンシューマ機に移植されるべきだし、教育ソフトになり得る気がするんですがねぇ。 だって、あのエンディング観たら、ねぇ。
ところで、この『グランドフィナーレ』、シナリオライターが女性だったとか。 んー、かなののデートの日の洋服をどうしてアレにしたのか教えて欲しいです(^^; 実際に、女の子ってあーゆーことするんですかね? 私が女の子だったら、するかも知れない。 でもそれって、あたしが男の子だから考えることなんじゃないかなって思うんですよ。
もしも、あり得ないとは思いますが、もしも、シナリオライターご本人様がこれを読んでいらっしゃいましたら、是非 contacts@projectkaigo.org までご一報を(^^;