Date: Sun, 17 Nov 2002 22:27:07 +0900
From: Fukapon
Subject: あくまで前置きってことで
ペンギンにゃ、みなさん。 てひひひひ〜、Fukaponですぅ。
少し前に半年ほどかけた(^^;)Studio Airの『鎮花祭』のEDを観ることができましたので、そのレビューです。
ある街で開かれる宗教的な行事、鎮花祭を巡り身の回りに起こる様々な事件を切り抜け、意中の女の子を(以下略。
そんな内容のいわゆるビジュアルノベルです。
非常にありがちで楽しくない展開が予想されるわけですが、一部で絶賛されているとすら聞くこのゲーム、徒者ではありません。
宗教的な題材を正面から取り上げています(^^;
鎮花祭は神道絡みの行事らしく、神道ネタが山ほど...(^^;;
一字一句理解していこうとすると、かなりやっかいですな(笑。
私は世界観を楽しむ、ってことで深く悩まずサクサク進めましたが(^^;;
マニアックな内容ですが、そのマニアックさのせいでプレイしづらくなっているようなことはありません。
と言うより、むしろマニアックな内容で破綻することなく展開させるためなのか、途中の選択肢はほとんどなく、プレイしやすいです。
...ホントにほとんど一本道なんですよね(^^;
ちょっと気になって調べてみますと、どうも、ファーストプレイではめぐみEDしか観られないみたいですから(私が観たのもめぐみED)、わざと一本道にしているのかも知れません。
まず、鎮花祭の世界を一通り理解してもらう、っつー考えなのでしょうか。
このような作りには賛否両論ありましょうが、鎮花祭に関して、私は「賛」としておきます。
前述の通り、細々としたところが非常にわかりづらい(^^;
これでストーリーまでわかりづらい展開をされたら何もわからなくなってしまいます。
一度目は素直な展開を強制する、ってのは、万人が鎮花祭の世界に入るのに必要なことでしょう。
...一度しかプレイしないことの多い私のような人にとって、退屈であることは事実ですが、一度のプレイも終わらせられないよりマシ、とも言えます(^^;
その一本道、展開のテンポは悪くないです。
「ぁ〜、神道の話はもうやめてぐれぇ」となる前に、めぐみのボケボケな日常が入ります(笑。
この辺も、万人に鎮花祭を楽しんでもらう、っつー配慮が感じられて良いですな。
全体としての長さもちょうど良いのではないでしょうか。
...半年もかけて切れ切れにプレイしていたので(^^;)、結構不正確な判定かも知れませんけど(爆
さぁ、この辺でいつも厳しいシステムチェック(^^;
平均点、と言ったところでしょうか。
減点と加点、それぞれが相殺しあって平均点、そんな感じです。
毎度おなじみ、SMP環境のWindows 2000 Professional上でプレイしています。
ただし、ファイルは100BASE-TXで接続されたWindows NT Workstation 4.0で稼働しているファイルサーバにインストールされています。
音声はなし。
BGMはCD-DA、MIDIから選択。
CG閲覧、シーン回想機能も備えています。
セーブスロット数は無限(環境依存)。
BGMでMIDIを選択すれば、プレイ時にCD-ROMは不要です。
少し古いとは言え、確か、2000年発売のゲームですよね。
キャラボイスが入らないのは珍しい部類かも知れません。
...個人的には減点かな。
退屈な場面では読み上げに頼りたいものです(^^;
BGMでMIDIが選べるのは嬉しい配慮。
CD-ROMを入れるのが面倒だと感じている私は当然、MIDIを選択してプレイしました。
セーブデータは、1セーブ1ファイル方式で記録されるため、セーブスロットは無限。
セーブファイルには年月日が初期ファイル名として設定されますが、変更も可能です。
年月日を設定してくれるのは○ですが、そのファイル名に半角スペースが入ってしまうのは×でしょうかね。
ところで、このセーブファイルの仕様はちょっとおもしろいです。
普通、アレなゲームではCG閲覧機能などのために「どのCGが閲覧可能なのか」等の全体的な情報を保存しておくファイルがあるのですが...。
鎮花祭にはそれがないようなのです。
CG閲覧を始める前に、すべてのセーブファイルをスキャンしているのでしょうか?
だとすれば、セーブファイルはあまり多くないと想定した常識的なシステムなのかも知れません。
...おもしろくありませんね(笑
設定項目はBGMの再生方法の他、文字送りの速度、画面のフェードイン/アウトをするか否かのみです。
...デフォルトのフォントは大きめの白抜き文字。
お世辞にも見やすいとは言えないので、フォント、およびその配色は変更させて欲しかったかなぁ。
総評。
あえて今更やるほどのゲームではない。
途中でやめようと思うほどつまらなくもないわけですが、凄くおもしろいとも言えません。
あらゆる面でプレイヤーへの配慮を感じられるのには好感を持ちますが、これはそれだけでおすすめと言えるようなことじゃありませんからね(^^;
キャラの設定も平均的といえるもので、特需もないでしょう。
...ま、極度にロリロリな続編『てんしのはしご』のアペリティフっつーことですな(^^;
とか言いつつ、次にやるのは多分『Lost Passage』かな...(笑
『てんしのはしご』はそのあとに(^^;;