Date: Mon, 17 Oct 2005 21:12:40 +0900
From: Kuro代理
Subject: モエかん
ども、Fukapon（Kuro代理）です。
Kuroさんからガサッといただいたゲームレビュー（のうちの1本）です。 ケロQ 『モエかん -MOEKKO COMPANY-』、いつプレイしたのかは不明、なのかしらん。 では、レビューをどうぞ。
まず、題名がかなり笑えますね。 しかし、こんな題名にもかかわらず内容は…。
音楽そのものの質は、非常に高いです。 場面にそぐわないことも多少ありましたが。
ヴォーカル曲は、OP, EDともに佐藤裕美氏が歌われています。 曲の質はさることながら、この曲で一番注目すべきはその歌詞だと思います。 このゲームというものを非常によく理解した歌詞で、歌手、音楽によりそれがさらに引き立てられ最高のものとなっています。
効果音もリアルでいいと思います。 包丁磨いでいる音なんて特に。
題名にモエといれているのですから、萌えなかったらどうしようと思いましたが…。 かなり萌えます!（燃えもしますが）
絵は、どのかたの描かれる絵もよいと思います。 嫌いなキャラというのは、出てきませんでした。 立ち絵に若干に若干の難点あり。 手がおかしいです。 それと、身長のバランスとかもめちゃくちゃだったりします。 しかし、イベントCGの出来はすばらしいです。 枚数が三百枚以上あるのも魅力的ですが、綺麗な仕上がりも評価に値します。 ギャグ絵のほうもかなり良い出来になっています。
CVもそのキャラのよさを引き立てていて、どれもそのキャラに合っていました。 人物設定も非常にすばらしいです。 裏の設定とかもシナリオで活かされていたので、そこも評価に値します。
そして、一番いいのが主人公が良いことです! 貴広さんは本当にかっこよすぎです。 へタレ主人公が多いこの業界でこれだけかっこいい人がいるとは…。 まず、根は優しくて力持ち（?）って言うのがいいですね。 そして、めちゃくちゃ強いです。 なんせ、世界で五本の指ですから。 とにかく、彼は最高です。
燃えあり! 萌えあり! 笑いあり! そして、感動のラスト!というまさに最高のシナリオでした。 世界観が非常にいいですね。 未来はこうなると私も考えております。 （さすがにこんな人はいないだろうが…。 てか、人じゃないか…）
しかし、途中に何箇所か世界観を破壊する文章があったのが少々残念でした。 まあ、それほど気になるものでもありませんでしたが…。
ゲームの構成としては、リニアルートという主軸のわき道に他のキャラのルートがついているという感じです。 リニアルートは、最上級の出来です。 久々に泣きかけました。 そして、このルートが一番燃えますね。 戦闘がかっこいいです。 他のルートは、感動の質は下がる、もしくは燃えか感動どちらか片方しかないにしても、中の上、もしくは上の下の出来。 ただし、霧島ルートに限り、物足りないと感じるので、これはモエカすで補充しましょう。 しかし、エンディングはありがちというか予想できる範囲でしたね。 こうなるっていうのがすぐに読めました。 これが残念だったです。 途中は読めないところがあったんですけどね。
これがこのゲームの唯一の難点ともいえるところです。 スキップが非常に遅いです。 それ以前に画像の変換処理が遅いというか、なんというか…。 画像が動くたびにウェイトがあるので、テキスト量が少ない割りにプレイ時間は非常に長いです。 だいたい1ルートあたり8時間。
システムの難点がなければ最高のゲームになっていたというのに…。 ていうか、このゲームはシナリオにエロが絡まないのでなにも18禁ゲームで出さなくても良かったのでは…。 シナリオによっては、ラブシーンすらもないです。 確かコンシューマー版がプリンセスソフトあたりで発売されているので、システムの改善があったのであれば、そちらのほうがいいかもしれませんね。
評定。 音楽:9, シナリオ:9, キャラ:9。 システム面でマイナス10。 得点:81。
どこかにつじつまのあっていて、なおかつ予測不可能な展開になるゲームはないだろうか…。 名作といわれた大体のゲームはすべて先が読めてしまって、いまいち感動というものがなかった。 （もちろん、評価すべきとこはきちんと評価するが…）
やはり、オタクというものは悲しければなくという方程式（どこかで、批評されていました）が成り立っているのだろうか…。