Date: Mon, 17 Oct 2005 21:12:41 +0900
From: Kuro代理
Subject: Orange Pocket
ども、Fukapon(Kuro代理)です。
Kuroさんからガサッといただいたゲームレビュー(のうちの1本)です。 処理が遅れていてごめんなさい...。 HOOK 『Orange Pocket』、いつプレイしたのかは不明、なのかしらん。 では、レビューをどうぞ。
この作品を手に入れたときは、私の中で第三次田舎ブームが起こっていた時期ですねぇ。 他にも雪桜とかロケットの夏とか僕と、僕らの夏休みとかいろいろと…。
OP、ED曲はどちらもすばらしい出来です。 OPムービーもしっかりとした作りで好印象でした。 問題は、BGMのほうです。 キャラクターのテーマソング以外の曲はちょっと…。 臨場感を出し切っているかというと、微妙な点も…。 一番ひどかったのは曲のメロディーラインと裏メロがけんかしているということです。 ホルン奏者として、裏メロラヴァーズとしてこれは解せませんでした。
このゲームの一番の魅力は、やはりこの部分です。 なんと攻略対象キャラが八人!! CLANNADはもっと多いらしいですけど、これはかなりの異例な試みかと…。 それでもキャラに魅力がなければ仕方ないのですが、わたしの場合は六人は気にいったのでよしとします。
一番よかったのが、不思議生物ちんまいツインテール前原羽弥です。 あのキャラは最高です。 もともと私は、ああいうキャラに目がないのですが…。 二番目が、美典ですね〜。 あの不思議少女ぶりは最高です。 あとは、円や恵留もそこそこといったところです。 二人ほど合わなかったキャラもいるのですが…。
CVも見事にはまっている上に、豪華メンバーで申し分ないです。 脇役も魅力的です。 柊、崋山はシナリオ的にも人物的にもいいです。 先生と柊は攻略したかった…。
絵には若干の難点がありました。 きれいだったと思いますが、どうも気に入りませんでした。
王道的学園ラブコメですね〜。 平たく言うと。 正直に申しますと、さしあたってよいところも悪いところもないシナリオです。 キャラによって(というか、これはライターによってなのでしょうか?)まちまちです。
例えば、美典エンドはそのキャラの持ち味を活かしたシナリオですが、終わりが微妙だったり、起承転結の転の部分が今ひとつでたんたんと話が続いていくようなものだったり…。 逆に、羽弥エンドはシナリオはしっかりしていたものの、キャラの魅力がなくなったり、だらだらとしてしまったり…。 とこのように、本当に微妙です。 萌えゲーに、シナリオを求めても…。 って、言ってしまえばそれまでなのでしょうが、だったらもう少し見せ方とかを良くして欲しかったです。
今回導入された(?)新たなシステムとして、RTCというものがあります。 一見斬新ですばらしいアイディアかとは思うのですが、これがとても厄介です。
まず、このゲームは選択肢でセーブが出来ないのに、選択肢によってプレミアHというものがあるのですよ。 しかも、セーブ箇所は二十箇所しかないという…。 さらに、スキップをしていても話の区切れ目で止まってしまうというなんとも嫌なシステムに…。
そしてRTCです。 これは、時間のたち方によってキャラの反応が変わり個別シナリオに乗るのにも関係しますし、プレミアHを見るのにも関係してきます。 これが、非常に難しく、先ほども申しましたシステムの不具合により非常に厄介に感じられます。 移動の際にもこれが関係してるらしく、これのせいで羽弥エンドになかなか乗れませんでした。 さらにこれが油断してると急にやってくるというのも厄介な点です。 前の選択肢にも戻れませんから何度やり直したことか…。 しかも、スキップは…。 というわけで、このゲームの難点はこの新システムを含むシステム全体でした。
一人当たり、3〜5時間ほど楽しめて8時間…。 しかし、なんというか…。 疲れました…。 萌えゲーのくせに私を疲れさせるとは…。 おまけに苦労して見たプレミアHもたいしたものじゃない…。 やって損したかも…。
評定。 音楽:7, シナリオ:7, キャラ:8。 得点:70。